2011-02-09から1日間の記事一覧

島袋道浩 Shimabuku

きみは魚をさばけるか? 漁村美術の現在Can you clean a fish? Present of the fishing village-Art「漁村美術」という一言にもう、やられました。つきつめたり、繰り返したり、確固たる意識で制作されたものを崇め観賞することだけが美術ではなく、自分の生…

小栗沙弥子 Sayako Oguri

Works for TAMAYA 4-KAI正に燻し銀。室内に壁一面を覆うものは、しかしそのような高尚なもので作られてはいない。よく見れば『LOTTE』の文字が記されており、ガムの包み紙でできていることがわかる。日用品を作品として昇華させるというコンセプトの裏には、…

水田紗弥子 Sayako Mizuta

皮膚と地図−4名のアーティストによる身体と知覚への試みSkin & Map: the study of body and sense by four artists展示スペース一室に4名の作家の作品が点在する。それぞれ造形物だったり、立体的なコラージュだったり、写真作品だったりする。目を引いたの…

タムラサトル Satoru Tamura

伏見のための接点Point of Contact for Fushimi地下空間でバチバチと小さな火花が飛ぶ。金属製の龍の置物の周りを、細い鉄の棒を機械仕掛けで動かして、接触するところでショートさせて火花を発生させている。そのこじんまりとした作品には可愛らしさもあり…

サンティアゴ・シエラ Santiago Sierra

NO, Global TourNO, Global Tour展示会場から解放された自由な作品。そのメッセージは『NO』だ。トラックに強固に縛り付けられて市中を引廻される巨大な『否定』。何に対しての否定なのかを問いたいという観方であれば結構だが、否定のメッセージそのものに…

池田亮司 Ryoji Ikeda

spectra[nagoya]spectra[nagoya]現場の名古屋城から、その周囲のあちこちから、一人で、あるいはたくさんの人と一緒に、2日間ほんとうによく空を見上げた。終わり間際の早朝、明けていく空のグラデーションがスペクトラに迫り、吸い込んでいくのも見送った。…

ローザス Rosas

ROSAS danst ROSASまさか名古屋で観られるなんて、と当初からずっと楽しみに待っていた。映像でしか知らなかったこの作品、熱く緊密で揺るぎなく、ものすごい強度をもっていた。終盤に向かうにつれそれがさらに加速しつつダンサーが解放されていく感じ。あの…

ラクウェル・オーメラ Raquel Ormella

食べ物を与える人(山雀) ほかFeeders (Varied Tit / Yama-gara)チープで安易なビデオ作品であった気がしたが、だらだらと長い説明をするより、端的に短いワードやイメージで伝える方が良い場合もある。この作品のために作られた、フリーペーパーのようなも…

アレクサンドル・ソクーロフ Alexander N.Sokurov

精神(こころ)の声Spiritual Voices アレクサンドル・ソクーロフ Alexander N.Sokurov 映画監督。1951年、シベリアのイルクーツク生まれ。サンクトペテルブルク(ロシア)在住。1974年、ゴーリキー大学で歴史学の学位取得後、モスクワの全ソ国立映画大学の…

ピップ&ポップ(ニコル・アンドリヤヴィチ、タニヤ・シュルツ) Pip & Pop

ハッピー・スカイ・ドリームHappy Sky Dreamオープニング時、作品を見るより前にATカフェでピップ&ポップの二人に遭遇した。いわゆる森ガールのような雰囲気で日本人の女の子たちの中に普通に紛れていた。作品はというと、お菓子の国であり、サンリオであり…

大山エンリコイサム Oyama Enrico Isamu Letter

長者町壁画プロジェクトChoja-Machi Mural Project開幕前、酷暑の中で足場を組みずっと作業している姿を見て大丈夫?と心配になった。一見グラフィティのようでいて瞬間風速的に描かれるそれとは違い、緻密な構成と作業によるもの。長者町にしてはエッジが立…