ローザス Rosas

  • ROSAS danst ROSAS

    まさか名古屋で観られるなんて、と当初からずっと楽しみに待っていた。映像でしか知らなかったこの作品、熱く緊密で揺るぎなく、ものすごい強度をもっていた。終盤に向かうにつれそれがさらに加速しつつダンサーが解放されていく感じ。あのとき体感したものは今も自分の身体から消えていない気がする。
    (by nnnnnao)

    トリエンナーレでの単独公演ということもあり、全公演のチケットはソールドアウト。当日も立ち見が出るなどした。女性ダンサー4名とイスが4脚というシンプルな舞台上では、同じフレーズの動きが身体のしなやかさと強さを浮き彫りにする。音楽とダンスの親密な関係性を軸にクリエイションするローザスの代表作だ。
    (by 亀田恵子)

    舞台上の四人の女性が激しく体を動かしている。同じ動作を四人で合わせ、ずらす。髪をかきあげたり衣服をずらしたり胸を掴んだり股に手を入れたりと、女性的でヒステリックな動きをしている。ずらし、そして一致する。四人が完璧に踊れなければ破綻する舞台であり、その緊張感は客席にもシンクロする。
    (by 田中瑞穂)

    削ぎ落とされた動きや身体が、一線を超えて個に戻る。みてはいけないものをみたような感覚に見舞われ、上演中は息もできず力が入りっぱなし。苦しいくらい良かった。
    (by omikun)

ローザスアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
Rosas
1983年にローザスを結成した4名のダンサーと音楽家ティエリー・ドゥ・メイなどで創作されたローザスのデビュー作。ローザスはこの作品で一気にダンス界の寵児となった。94年の日本公演では日本にコンテンポラリーダンスブームを引き起こすきっかけを作る。現在でも人気の高いこの作品は、2009年にケースマイケルが踊る『ローザス・ダンス・ローザス』として再振付され、約10年ぶりにレパートリーに復活した。1983年結成。振付家アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルが芸術監督を務めるベルギーを代表するダンスカンパニー。ベルギー王立モネ劇場専属カンパニーの経歴を持ち、フランダース文化大使も務めるベルギーを名実ともにリードするダンス・カンパニー。ローザスは常に音楽的構造と身体構造の関係を探求しつつ、意欲的に作品の発表を続けており、その作品は、パリ・オペラ座やニューヨーク・リンカーンセンターを始め世界各国で上演され絶賛を浴びている。
Rosas

あいちトリエンナーレ2010公式紹介より抜粋