2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ジュー・チュンリン Joo Choon Lin

The Beat of The City That FreezedThe Beat of The City That Freezed日常生活にある風景や普段気に留めないものを見つめ直すことができる。映像の完成度が高く素らしい。そしてプロジェクターが設置される台には、お菓子のおまけのシールが張られていた。…

ジャン・ホァン Zhang Huan

ヒーロー No.2Hero No. 2「わぁー!なんだ、コイツ!?」展示室いっぱいに足を投げ出し座り込みを決め込む(?)巨大なHeroは、皮素材を針金で継はぎした痛々しいヤツ。彼の(?)足元に行き「ねえ、アンタちっともHeroらしくないんだけど?」と語りかけてい…

淺井裕介 Yusuke Asai

ビッグハンドBig Hand淺井さんがイラストを描いていく様を捉えた映像作品。どんどん変化していく様子が面白い。映像は夜のビルの壁面に投影されている!街の中に突如映像が現れる感が楽しかった。色の鮮やかさや質感が薄いのはちょっと残念だったけど、夜の…

柴幸男 Yukio Shiba

あゆみAyumi1人の女性の人生を、複数の俳優が入れ替わりつつノンストップで演じる。そこに紡がれるのは誰もが覚えのあるような記憶たち・・・「いつか来た道」。「いのち」の境目はどこなのだろう?私達にはわからない。それを自覚しつつ、淡々と誰の内にも…

田中由紀子 Yukiko Tanaka

中川運河−忘れられた都市の風景−The Nakagawa Canal- the forgotten waterside scenery in the city主会場である名古屋市中心部の芸文センターからかつて栄えていた中川運河へ、見る者を時間的にも地理的にもいざなう展示。その核となっていたのは平川さんの…

戸井田雄 Yu Toida

時を紡ぐMarks電気が消え暗闇に目が慣れると、蓄光塗料がボーと光る。薄青い繊維のような細い光が部屋いっぱいに広がってキレイ。作品の解説として貼ってあった言葉がまた良かった。「1度でなく、続けて2度ご覧いただくと、より鮮明に作品をご鑑賞いただけ…

米山知子 Yoriko Yoneyama

こめのゆめ 2010七ツ寺共同スタジオ蜘蛛の巣のように絹糸を張り巡らせた会場は、まるで時が止まった雨の日のようにひっそりとしていた。キラキラ光る白い物体はご飯粒だという。偶然にもパフォーマンスを観ることができ、幻想的な雰囲気を壊すことなくまとめ…

草間彌生 Yayoi Kusama

真夜中に咲く花 / 命の足跡 / 求道家の輝く宇宙Flowers That Bloom at Midnight / Footprints of Life / The Universe Shining in the Pursuit of Truth開幕時に草間さんが名古屋に来ていた。飛び交う目撃情報。「見たよ!」「えっ?拝みたい!」と色めき立…

楊福東(ヤン・フードン) Yang Fudong

離信之靄Dawn Mist, Separation Faith何台ものスクリーンにクリシェな白黒映画のシーンの断片が繰り返される。最後、一台一台と映像が消えていき、35mmフィルムとそれを取り巻くものへの強いノスタルジーを喚起されて終わった。フィルムを一緒に見送った、あ…

宮永愛子 Aiko Miyanaga

結−ゆい−yui (ties)とにかく繊細で、強度も時間的な耐久性も儚く、夢見るような空間。小学生の姪を連れて行ったときはうっかり触らないようほぼ羽交い締めにしつつ、二人で「きれいだねー」と嘆息しながら見たのも良き思い出。(by nnnnnao)刺激が強い社会…

西京人 Xijing Men

第二章 ここは西京−旅路は彼方の世界へCHAPTER 2: THIS IS XIJING "THE JOURNEY TO THE WORLD BEYOND WEST" 西京人は、小沢剛(日本)、チェン・シャオション(中国)、ギムホンソック(韓国)の3 名からなるアーティストユニット。個人として各地の国際展等…

曾建華(ツァン・キンワ) Tsang Kin Wah

第四の封印─〈彼〉に対しては何の狙いもない。そして〈彼〉は二度目の氏を欲する。The Fourth Seal - HE Is To No Purpose And HE Wants To Die For The Second床―足元に映し出された様々な英文が、現れては消えつつ動き回る部屋。「不規則に動くもの≒生命」…

蔡明亮(ツァイ・ミンリャン) Tsai Ming Liang

夢It's a Dream真っ赤な映画館のセットの中で、映画館の中で暮らす人達の映画を観る作品。アジア特有の熱っぽい映像がたまらなく好き。女性が林檎を食べるシーンのシャキって音や、串で歯のすき間を削る動作のリアル。ラストだんだん人が消えていく夢のよう…

トロロスタジオ+栗本設計所/谷川寛+栗本真壱 Tololo Studio + Kurimoto Design Studio / Hiroshi Tanigawa + Shinichi Kurimoto

SIGNAL-GO-ROUND光の照射方向を、緑と赤を逆にするという単純な方法を使って、人を誘導するという発想がおもしろい。参加することが出来なかったが、長者町の特徴を活かして8の字に人を誘導するという試みは体験してみたかった。(by tetsu21♪)金曜日の夜の…

小野友美 Tomoni Ono

Drawing must swim.作家からのコメント:「絵を描いています。世の中のいろんな仕事や行動はすべて幸福があるように、全体が良い方向へ向かうためのものだと思っています。幸福がありますように。」そうなりますように。私もそう願います。(by 茶屋ヶ坂) …

トム・フリードマン Tom Friedman

無題Untitledアクリルケースに収められているのは排泄物だ。きわめてリアルな造形だ。壁に掲げらている人型にカラフルな円をちりばめた作品をまじまじと鑑賞する人がいる。その隣で同じ作家が作ったアクリルケースの中の作品をまじまじと覗き込む自らの行為…

トーチカ(ナガタタケシ、モンノカヅエ) TOCHKA

PiKAPiKAあいちプロジェクトPiKAPiKA Aichi Projectワークショップには溢れんばかりの人が押し掛け、トリエンナーレスクール随一の客足で地下空間の空気は薄くなった。様々な色のライトを動かして模様を描き、シャッタースピードを遅くしたカメラで撮影した…

ティム・エッチェルス Tim Etchells

Over the Table ティム・エッチェルス Tim Etchells エッチェルスはパフォーマンスを基軸にヴィジュアル・アートやフィクションに至るまで、その活動は多岐にわたる。異なるメディアや文脈を横断して活動することで、新たな可能性の扉を開き、様々な方法によ…

梅田哲也 Tetsuya Umeda

反イメージ進法counter image number systemコンクリートむき出しの暗いガレージのような場所で、マンホールの蓋開けて、不燃ゴミ置き場から拾ってきたガラクタ的な無骨な物たちを組み合わせ、動きと音を伴った仕掛けを構築。一見汚いのに、例えば黄金比やフ…

西野達 Tatzu Nishi

転がる愛知Rolling Aichiどんな作品が見られるのかを、発表当時から一番楽しみにしていた作家さん。「転がる愛知」は親しみやすく、トリエンナーレ第一回目の愛知の人達に向けて「はじめまして」を象徴するような作品になりました。「豆腐仏陀」は残念ながら…

石田達郎 Tatsuo Ishida

こころとからだのゴーサインBody, Mind, Go Ahead!パフォーマンスイベント開演と同時に猛烈なテンションで蠢きまわる。石田達郎が推薦する数組のパフォーマーのテンションを維持したまま、最後には石田達郎本人が再びパフォーマンスをする。引きこもりの声に…

有吉達宏 Tatsuhiro Ariyoshi

君に触れるTouch You木炭鉛筆で描かれた絵が、消えるように、流れるように変わっていく映像作品。モノクロの、抑えられた美しさが広がる。画力に圧倒された。恐ろしいような、静かなような不思議な気持ちになった。(by ukreina) 有吉達宏 Tatsuhiro Ariyos…

タチアナ・トゥルーヴェ Tatiana Trouve

From Here I DisaapearFrom Here I Disaapear不思議な部屋で微妙に揺れる物体。履けない靴。垂れた液体。廊下の向こうに人が見えるのに、向こうに行くと壁しかない。喧噪の中にあって静謐な空間だった。その場ではそれ以上のことは思わなかったが、今ではあ…

陳維錚(タン・ズイチン) Tan JuiChen

ケガレKegare国籍や人種などの異種性を感じさせないものだった。日本の葬儀・火葬の模様を撮った映像作品があったが、異文化圏であれば持ちえた視点であり、どこの誰が作ったというような突起した部分をみつけることができなかった。「華人」という表題を掲…

小金沢健人 Takehito Koganezawa

黒くぬれ、そして消せPaint it Black, and Eraseガラス板に絵の具のようなものを置き、後は延々それを手指でなぞるところを下側から撮った映像。単純ながらもその美しさとリズミカルな音にひかれ、ずいぶんと長い間観ていた。自分の心の中のつぶやきや、移り…

佐藤健博 Takehiro Satow

SignSign人間はわざと『変化』に気づかないのか、否ただ気づけないだけなのか。太陽の高さや雲行きや空気の淀みによって、当たり前のように目にしているものでも全く異なった色みに変化する。佐藤健博の作品は鑑賞者に『変化』を気づかせようとしていて、そ…

市川武史 Takefumi Ichikawa

オーロラ2010aurora2010カラフルでしっとりとした布地が幕の様にかかる。布地は空間に吊るされて、サークル状の道筋が形成されていて、鑑賞者は中心部へと誘われる。色味の変質や、脳内の感覚としての感触。写真には写すことが決してできない、その瞬間の心…

ニコラス・プロヴォスト Nicolas Provost

オー、ディアー / エキゾティコア / ダイバー / 誘発/ サスペンション / 引力 / プロット・ポイント / 新しい肉体万歳!/ ストーリーテラー / スターダスト / アブストラクト・アクションOh Dear / Exitucire / The Divers / Induction/ Suspension / Gravit…

山本高之 Takayuki Yamamoto

どんなじごくへいくのかなNew Hell子ども達が「○○した人が行く地獄」のイメージを工作し、それを愛らしく解説するという映像。恐い。それ、最近お友だちにされて嫌だったことよね?という妙な具体性があったり、どこで覚えたのと思う言い回しをしたり。子ど…

北川貴好 Takayoshi Kitagawa

長者町の光−アカリノラウンジThe Light of Chojamachi - Akarino Lounge『電球を二千個集めています』というチラシを手にしたのが作品との最初の出会い。どんな作品かと心待ちにしていました。大きな球体は、まるで呼吸をするかのようにゆっくりと点滅を繰り…