2011-02-07から1日間の記事一覧

平山素子 Motoko Hirayama

Carp with wings, me尾張藩御用達だった料亭・河文の石舞台と池で行われた。大昔にいたかもしれない鯉の精か何か異形の美しいものが現れ、濃密に舞い踊って消えた、そんな夢のような時間だった。その場所の歴史と、それを踏まえたクリエーションとパフォーマ…

村田峰紀 Mineki Murata

グレーゾーン / デラノーコメントgray zone / very no commentsペンで本をガシガシガシガシし続ける、チョークで部屋の床ををがりがりがりがり塗り続けるなど偏執的なパフォーマンスと、ATカフェ界隈でお見かけした素のシャイな感じ、そのギャップが印象的。…

ミケランジェロ・コンサーニ Michelangelo Consani

The One-Straw Revolutionこのトリエンナーレは美術として展示された作品でもパフォーミングアーツに通ずるものが多かった。この作品にその意図はないかもしれないが、そうした中で見たことと臨場感に富むインスタレーションにより、エネルギーと喜びに満ち…

メルヴェ・ベルクマン Merve Berkman

ミーナ、イスタンブールMina, Istanbul憂鬱な表情で窓の外に目を向ける彼女には何が見えているか。しかし、何が見えているかはさほど問題ではない。彼女の視点が定まっているかが否かが問題だ。彼女の表情を見て受け取るのは鑑賞者自身に内在する日常の気だ…

小泉明郎 Meiro Koizumi

その劇場は美しい午後の夢を見るA Theatre Dreams of a Beautiful Afternoon「感情の伝染」という言葉がぴったりなくらい、見る側の心を大きく揺さぶる作品をいつも見せてくれる。『オレは毎日毎日何をしてるんだろう』と叫ぶ男性と、『あなたは誰かを演じて…

マーク・ボスヴィック Mark Borthwick

Saluta la dia室内の置かれた花や植物。優しくて、温かな写真たちのコラージュ。おだやかに差しこむ光は、自然派志向の女性の部屋をイメージさせた。作家が男の人だと聞いてビックリ。彼は、ファッション誌やアパレルブランドの広告で活躍してきた写真家だっ…

まことクラヴ Makotocluv

長者町繊維街の日常Day-to-day Affairs of Choja-machi会場提供、作品の素材提供、パフォーマンス参加と全面協力した長者町の丹羽幸(株)さんが素敵すぎる。その魅力をフルに活用していわゆる「日常」や「普通」ということと、非日常的でクリエイティブとい…

野村誠 Makoto Nomura

プールの音楽会Concert In a Swimming Poolとにかく暑かった今回のトリエンナーレ。今後きっとその暑さとともに思い出すのが《プールの音楽会》。小学校のプールで水を使って素朴にいろいろな音を奏でるというシンプルさ。プールに好い思い出がないという野…

山下麻衣+小林直人 Mai Yamashita + Naoto Kobayashi

メインストリームを行くGOING MAINSTREAMメインストリーム=大河っていうダジャレなのかしら、なんて思いつつ、ボーッと眺めてた。単調な映像と、そそり立つボートとオールのリアル、というかファルス。エロエロ。(by 水餃) 山下麻衣+小林直人 Mai Yamash…

ルシア・コッホ Lucia Koch

Wave空間の面に手を加えて変化させる。作家は長者町の中に静かに作品が広がって欲しいと一般の商店で傘などの販売もした(傘買いました)。浮世絵に着想を得たというグラデーションを使った布とスクリーンの展開はいつの間にか意識に定着し、夕暮れ時など誰…