野村誠 Makoto Nomura

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  • プールの音楽会
    Concert In a Swimming Pool

    とにかく暑かった今回のトリエンナーレ。今後きっとその暑さとともに思い出すのが《プールの音楽会》。小学校のプールで水を使って素朴にいろいろな音を奏でるというシンプルさ。プールに好い思い出がないという野村さんのゴジラ泳ぎもヘン。でもカンカン照りの空の下、前向きな肯定の力に満ちていた。
    (by nnnnnao)

    青い空、ギラギラした日差し・・・小学校のプールで上演された野村誠のパフォーマンスは猛暑の中で行われた。小学校のときに慣れ親しんだリコーダーを水中に持ち込み、音を鳴らすと今まで聞いたことのないキュートな音が・・・。パフォーマンス中に指輪を水中に落とすというハプニングもご愛嬌。
    (by 亀田恵子)

    プールの中で人々が水しぶきをあげたり、竹筒を水面に叩きつけたりして、音を発生させている。十人前後の演者が水着姿でリズミカルに音を発生させている。演奏会を行う場所としての概念がない『プール』。観客はプールサイドから、水の中に入りたい欲求を抑えながら、水しぶきと音のリズムを堪能した。
    (by 田中瑞穂)

    思わぬきっかけで出演することになった「プールの音楽界」。上手く演奏することではなく、水と遊ぶこと、水が奏でる音に耳を澄ますこと、プールの思い出やその夏の状況を感じること。そういうところから生まれる、譜面では表現しきれない溢れる音の存在に気づく。
    (by omikun)

    プールの中で楽器や道具などを鳴らして、その音色を楽しむものであった。竹筒やペットボトル、さらには人間の体まで、音が鳴るものなら何でも楽器にしてしまう柔軟さを持ちつつ、楽譜を用意して音楽として成立させるギャップが面白い。青空の下、水しぶきがあがる光景は美しく、目でも楽しめる音楽会だった。
    (by 三浦一倫)

野村誠
Makoto Nomura
ピアノなどの楽器で演奏する作曲作品に加えて、老人ホームでの共同作曲、鍵盤ハーモニカで動物園の動物とセッション、銭湯でお湯や桶を使った音楽会を行うなど、現代音楽の可能性を開拓する作曲家。あいちでもプールを会場に、水の音を用いたこれまでにない音楽を発表する。
Makoto Nomura
野村誠の作曲日記

あいちトリエンナーレ2010公式紹介より抜粋