2011-02-10から1日間の記事一覧

泉孝昭 Takaaki Izumi

PalletPallet納屋橋会場のエントランス。輸送用の木材パレットが積まれている。鑑賞をしていくと使用に適した物でないことが分かる。釘や、接着剤を使用した形跡は見付けられない、積み木という感覚。意図的に彩色された木材を見ていた時、通りかかった女の…

高嶺格 Tadasu Takamine

いかに考えないか?How not to think?スクリーンに男女のシルエットが浮かび上がる。スクリーンと客席との間にインターフェースが設置されており、鑑賞者の任意で『指示』を入力することができる。『指示』は、シルエットの男女が各々のフィルターを濾過した…

孫原+彭禹(スン・ユァン+ポン・ユゥ) Sun Yuan + Peng Yu

一時清醒Occasional Awakening現代中国の美術界で「死体派」と呼ばれ、身体をモノ・単なる塊として扱い、時に過激な表現で社会に衝撃を与える彼ら。今回の作品は黒い植物の根のようなものに覆われたような古窓から、次々と本が投げ出されるインスタレーショ…

孫遜(スン・シュン) Sun Xun

主義之外Beyond-ism水墨画でしっとりした雰囲気でありながら、モチーフがどこかコミカルで、見ていてとても楽しかった。壁一面を使って描かれた作品がダイナミックでステキだった。アニメーション作品は、水墨画アニメというのがレトロ中国っぽくもあり、け…

ストローブ=ユイレ(ジャン=マリー・ストローブ、ダニエル・ユイレ) Straub/Huillet

あの彼らの出会い / ルーヴル美術館訪問 / アルテミスの膝/ ヨーロッパ2005年、10月27日 / ジャン・ブリカールの道程These Encounters of Theirs / A bisit to the Louvre/ The Knee of Artemide / Europa 2005 - October 27/ Itinerary of Jean Bricard登場…

スティーブン・コーヘン Steven Cohen

Chandelierゲイ。南アフリカ出身の白人。ユダヤ人。マイノリティの問題に鈍感な一般的日本人である自分が何をどう思うか、注意深く点検しながら観た。でもコーヘンはそんな懸念も含め多くのことを超越していく越境者だった。そしてとてもとてもスイートだっ…

ソニア・クーラナ Sonia Khurana

Lying-down-on-the-ground: additional notesLying-down-on-the-ground: additional notesソニア・クーラナと一緒に芸術文化センターのあちこちの床に横たわってみた。横たわった直後から、見ているだけでは分からなかった多くのことが強くこみ上げてきた。社…

川見俊 Shun Kawami

ガイドブックには絶対に載らないけどこれぞ典型的な現代日本の郊外(画一的でチープ感いっぱい)、という風景から特徴的なモチーフを抽象的形状として強調していて、この見慣れたキッチュな景色に様式美さえあるように思えてきた。以前から注目していて、こ…

松井紫朗 Shiro Matsui

ChannelChannel広い吹き抜けの上方からにゅうっと飛び出す巨大な緑色のバルーン状のもの(ヘチマよばわりしてました)が、普段はお役所っぽい建物を祝祭の場に一変させていた。空間が内側と外側とに隔てられて大きく変容することで、その空間に対する想像力…

青田真也 Shinya Aota

無題Untitledあるのは引越し後にあるもぬけの殻となったような空間だ。しかし何かがおかしい。古いたんすや戸棚にはいくつかの置物が残っていて、表面が削れてつるつるなのだ。荒々しい鷲や熊の置物が愛らしく弱々しく様変わりしている。表装で形作られる印…