松井紫朗 Shiro Matsui
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Channel広い吹き抜けの上方からにゅうっと飛び出す巨大な緑色のバルーン状のもの(ヘチマよばわりしてました)が、普段はお役所っぽい建物を祝祭の場に一変させていた。空間が内側と外側とに隔てられて大きく変容することで、その空間に対する想像力が刺激され、「ヘチマ」も生き物めいて見えた。
(by nnnnnao)一度も中に入れず、すこし心残りがありますが、あの色の意味がテーマカラーにあったと知り、作品にどんな色を選ぶのかということひとつにも大きな課題があると驚きました。作家は好きなものをただ作りたいだけではないんだなと思いました。
(by ♪♪みらく♪♪)愛知県美術館を訪れた観客が先ず目の当たりにするのは、巨大な緑色のバルーンだ。広大に建物を貫く吹き抜けのぽっかりと空いた空間を満たすように、鮮やかで和らげな色彩が浮かぶ。美術館でありながらも、あまりぱっとしない地味な印象を受ける愛知県美術館の建物。吹き抜けにある緑が建物を肯定する。
(by 田中瑞穂)中をとおることはできなかったのだけれど、ふよふよした外観といいボリュームといい、不思議にエロエロでした。エロエロ。
(by 水餃)
松井紫朗
あいちトリエンナーレ2010公式紹介より抜粋
Shiro Matsui
1960年奈良県生まれ、京都在住。メビウスの輪やクラインの壷のように、空間の内/外の境界を超えていくようなダイナミックなインスタレーション作品を国内外で発表してきた。愛知芸術文化センターに登場するグリーンの巨大なバルーン作品では、建物の内側と外側を行き来する体験ができる。