石田尚志 Takashi Ishida

  • フーガの技法 / ほか9作品
    Die Kunst der Fugue (Art of Fuge)
    / and 9 other works

    インクが流れたり、幾何学模様が増殖したり、何かの動きを反復していく映像作品。特に良かったのは、外から差し込む光でできた部屋の中の影を描き、それが時間とともに変わっていく様子を定点でとらえた作品と、壁に海を描き、それが満ちたり引いたり広がっていく動きを作った作品。静かで、とても美しかった。
    (by ukreina)

石田尚志
Takashi Ishida
映像作家/美術家。1972年東京生まれ。絵画に時間の概念を導入するコンセプトに基づいた、抽象的なドローイング・アニメーションを制作。1999年、東大駒場寮の一室に、一年間に渡り壁面にドローイングして制作したアニメーション『部屋/形態』で注目される。代表作は『フーガの技法』(2001年、企画:愛知芸術文化センター)、『海の壁−生成する庭』(2007年、3面スクリーンによるインスタレーション)など。「ロッテルダム国際映画祭」「トロント国際映画祭」など多くの国際映画祭に参加するとともに、「アーティスト・ファイル2010」(国立新美術館)への出品など現代美術の領域でも活躍。2007年、五島記念文化賞美術新人賞受賞。
http://www.geocities.jp/office_ishidatakashi/japanese_top.html

あいちトリエンナーレ2010公式紹介より抜粋