フランツ・ヴェスト Franz West
- 無題
Untitled (o. T)一つの展示空間に複数の作家の作品を分けずに併置する場合、各作品に新しい見方を与えるようなやり方を期待するのだけど、今回名古屋市美術館の2階は作品同士がマイナス方向に干渉し合っていたように思う。少なくともヴェストさんの作品の良さはよく分からなくなっていた。
(by nnnnnao)ごつごつした岩の表面が鮮やかな色彩で賑う。感想としてはそれだけ。この作品は所謂『つまらない現代美術』を体現していて、その手本のようなものだと思った。内在する作者のコンセプチュアルな意図は鑑賞者に伝わるものでは無さそうで、鑑賞者も興味はない。それを含めて作者の意図するところなのか。
(by 田中瑞穂)
フランツ・ヴェスト
あいちトリエンナーレ2010公式紹介より抜粋
Franz West
1947年ウィーン生まれ、在住。オブジェクトと身体の関係性を、さまざまな素材を用いた立体やインスタレーションなどの制作を通して探る。ドクメンタ(92年、97年)、ミュンスター彫刻プロジェクト(97年)、ヴェネツィア・ビエンナーレ(88年、93年、97年、03年)などの国際展やニューヨーク近代美術館での個展(97年)で高い評価を受けている。今回展示される《Untitled》では、作品と観客の距離感を伺うような設置をしている。