アントニア・ベアー Antonia Baehr

  • ラフ(日本初演
    Laugh(Japan premire)

    彼女自身が、誕生日プレゼントに親しい人から「笑いの楽譜」をもらい、それを披露するというもの。感情から切り離された笑いは単に表現の手段と化していて、譜面通りに笑う行為はいささか気味が悪かった。しかし、笑いは伝染するのか、観客席で起こる笑いのほうがパフォーマンスよりも興味津々だった。
    (by satomikamo)

    様々な「笑い方」をひたすら演じる。しばらく周りの誰かが、自分が、「笑う」たびに、本当の「笑い」なのかが気になって仕方なかった。「笑い」の楽譜が出版されていて、世の中捨てたもんじゃないなぁというか、なんだか何とも言えない幸せな気持ちになった。
    (by ukreina)

アントニア・ベアー
Antonia Baehr
振付家/演出家/パフォーマー/映像作家。演出家、作家、パフォーマーの役割が絶えず入れ替わるようなゲーム的構造を用い、専門分野に拘泥しない形でさまざまな人々との共同作業を可能にする方法論を特徴とする。
1996年、ベルリン芸術大学でヴァリエ・エキスポートとともに映像・メディアアートの学位を取得。ドイツ学術交流会の助成や奨学金を得て、パフォーマンス・グループ ゴート・アイランドのリン・ヒクソンとともにシカゴ美術館附属美術大学でパフォーマンスの修士号を取得、ウィリアム・ウィーラーとの共同作業を開始。2000年からベルリン在住。2006年から2008年までレ・ラボラトワール・ドーベルヴィリエ(フランス)のアーティスト・イン・レジデンス。2008年に『Rire / Laugh / Lachen』を出版。その他『Holding hands』(2000)、『Un apres-midi』(2003)、『Larry Peacock』(2005)、『Merci』(2006)、『Rire』(2008)、『Over the Shoulder』(2009)などの作品がある。
リンディ・アニス、ガエタン・ビュルド、ヴァレリー・カスタン、アントニア・リヴィングストン、エスター・サラモン、タマー・シェレフ、ウィリアム・ウィーラーなどとの共同作業を行ない、ウェルナー・ヒルシュ(調教師/ダンサー)、アンリ・フルール(音楽家振付家)、ヘンリー・ウィルト(作曲家)をプロデュースしている。
make up productions

あいちトリエンナーレ2010公式紹介より抜粋