塩田千春 Chiharu Shiota

  • 不在との対話
    Dialogue with Absence

    女性性が強いものは苦手だけど、それをここまで作品として昇華させるのはすごい。
    (by nnnnnao)

    巨大な衣服が吊るされ、その下部に長途な透明アクリル管が絡み合う。全長に換算すれば数Kmになるという管の内部には、血液のようなどす黒く赤い液体が流れる。剥き出しになった管から放たれる強烈な『生』のイメージ。暴力を使用して管を引き千切りたい魅力に抗うのだが、それにも強く抵抗を覚える。
    (by 田中瑞穂)

    そのまま生命をイメージするよりも、むしろ赤い水が流れるチューブと白い布のコントラストから、医療技術に切断/接合される身体をイメージしてしまった。
    (by 水餃)

塩田千春
Chiharu Shiota
1972年大阪府生まれ。ベルリン(ドイツ)在住。私的な記憶や感覚をもとに、自身の存在と不在あるいはアイデンティティへの不安を様々な媒体で表現してきた塩田千春。今回は、あいちトリエンナーレのために制作する、詩的で美しく、印象的なインスタレーション作品の最新作を発表。
http://www.chiharu-shiota.com/jp/

あいちトリエンナーレ2010公式紹介より抜粋